唐津男性紹介#1 「仕事もプライベートも舵取り上手な唐津男子、ヒロさん」

大切に育てているデコポンをバックにヒロさん。

2時間の取材中、何度も「すごいですね」と声が漏れるほど、ヒロさんはとにかく物知りだ。仕事のことはもちろん、生活において幅広い分野まで知識が豊富な方。何も知識がない筆者にも丁寧に教えてくれる、優しさに包まれた取材時間だった。

唐津市の豊かな緑と大きな玉島川に囲まれた静かな場所でハウスみかん・デコポンを栽培しているヒロさん。出荷はシーズンを迎えると1日4トン、ハウスみかんは国内出荷量ナンバーワンの実績をもつ佐賀県。ギフト商材の贈答用みかんも扱っており、ヒロさんは管理作業を中心に仕事に精を出す。

唐津市の誇り「ハウスみかん」栽培を支えるヒロさん。

参考記事:佐賀県はハウスみかん生産量が日本一!佐賀・唐津ハウスみかんが大田市場で5キロ120万円の最高値(佐賀県広報)

管理作業と一言で言っても内容は実に多く、栽培管理、若者への栽培の教育、法人化へ向けて設備投資など何でもこなしてしまうというのが印象的で根っからの仕事人間。その背中は逞しく、頼りがいのある青年である。

みかんを育てるうえでの知識や、品種の説明、虫を寄せ付けない工夫、肥料の話など仕事のことになると夢中でありったけのことを教えてくれる姿勢に純粋な仕事への愛情を感じた。お金のためだけに仕事をしている人ではなかった。自分のチャレンジする気持ちを行動に移したり、従業員を雇う責任を背負っているからこそ仕事が好きでたまらない様子だった。

18歳から2年間は静岡県にある国の試験場でみかんの専門知識を勉強し、技術を習得した。20歳から唐津で栽培に携わり14年目となる。最初は「木の表情って何? 木は木でしょ」と漠然に観察することから始まり朝・昼・晩とみかん畑へ足を運んだ。実際に手で触り、空気を肌で感じ、夜中も2時間おきにみかん畑へ向かった。まるで赤ちゃんの育児と全く同じように。そんな姿を想像したら今目の前に広がるみかんの木々達にどれだけの愛情が注がれただろう。ヒロさんは笑って言った。「今思うとあれは修行でした」。苦労を苦労と感じない考え方も素敵だと思った。分からないことがあったらネットを駆使して調べたり、知らない大学の教授に質問を送ったり、色んな手段で知識を得ようとするヒロさん。そんな熱意が通じるのかわざわざ唐津のみかん畑まで足を運んでくれる教授もいた。

「みかんの木は子どもと同じ」と語るヒロさん。

「みかんの木は子どもと同じですね。手のかかる子達ばかりですよ(笑) 栄養さえ与えたらいいというわけでもなく、栄養だけじゃ大きくなりすぎたり。小さいときに仕事をさせると枯れちゃうのである程度の大きさに育てて仕事を任せます」。子どもの成長のようにみかんの栽培を楽しんでいるヒロさんのはにかんだ笑顔が印象的だった。自分の中でON・OFFの切り替えはハッキリしているそうで「今は大事な時期なので遊びに行きたいとも思わないですね。でも、休みの日はグータラ過ごすの好きです。未来の奥さんに蹴り飛ばされますかね(笑)」と切り替え上手な一面も垣間見えた。

出張で遠方のイベントへも足を運ぶヒロさん。

プライベートでは、趣味や好きで取り組んでいることが多いアグレッシブなタイプで、相棒のポルシェでドライブへ行く日も多いという。「例えば鹿児島へ行く! とだけ決めてあとはノープランで行き当たりばったりが好きです」。「以前は広島へ新幹線で行って、帰りはゆっくりレンタカーで帰ってきたこともあります」。冒険するような感覚が心をくすぐるようで「だって絶対帰って来れないわけじゃないから。道は繋がってます!」と笑って答えてくれた。

ドライブ、DIY、ドローンを使っての撮影、仕事終わりにジムに通ったり、ボルダリングへ行ったり。今は独学の英語も最初は海外の方にみかんの話を聞いたりすることもあって、もっと会話がスムーズにできたら楽しいだろうからと時間ができたら英会話に通いたいとのこと。

生活においては未来の奥さんに同居や農家を強制はしない。この価値観は両親も自分も一致していると話してくれた。「家族みんな百姓だから会社勤めとは生活リズムが違うので、自分も家族も無理をしないのが前提」。奥さんの(人生の)選択肢を大切にするヒロさんの姿がそこにはあった。

「料理は一通りできるので『朝ごはん作っといて!』と奥さんに言われたら、冷蔵庫に入れとくことくらいはできます」と、家事に協力する姿勢をさりげなく見せる優しさもヒロさんの魅力の一つ。未来の家庭について聞いてみると「子どもは3人くらいほしいですね。20代前半は小学生の子どもたちに相撲を教えていて、子どもをあやすのは好きなんです」。ヒロさんはくしゃっと笑う。

近所の玉島川に沈む夕日(ヒロさん撮影)

この写真はヒロさんが見せてくれたお気に入りの1枚。近所の夕日はこんなにもキレイで、唐津は自然が豊かで魚が美味しいんです!そう微笑んだヒロさんの優しさがこの写真から伝わってきた。

地域の役員をしていたり、青年部の集まりがあったり、飲み会が多いことを心配していたが、地域の人を大切にしているということであり、任された仕事はちゃんとやり通すという考え方のもと付き合い上手の一面もある。聞き上手でもあり、相手が楽しく話せるよう冗談で笑わせてくれる気遣い上手のヒロさん。

ヒロさんのハウス(右後方)と唐津の大自然をバックに。

仕事の話題では“スイッチON”の真剣な顔が、プライベートでは“スイッチOFF”の笑顔に一転するヒロさん。そんなギャップもまたいい。好きなことへのチャレンジ精神は一緒に寄り添う人との人生もバリエーション豊かなものになるだろう。仕事もプライベートも舵取り上手な唐津男子、ヒロさん。これからの未来が楽しみだ。

取材:コラムニスト 山口さやか

出身地は福岡県八女市。福岡県で22年間過ごし、2008年10月に唐津に移住。会社員、営業マン、個人事業、接客業など仕事を通して人との出会いが自分に成長をもたらすことを体感する。そんな環境のなか経済学や帝王学にふれ、大人になって勉強するって楽しい!と自分の心と向き合い始める。その経験を子育てに役立てたいと、現在は“何でもやってみよう!”と成長を見守る毎日。苦手だった読書が今や趣味となり、親子で図書館へ行く日も多い。住居は山の中。3児の母であり、自由な女性でありたい。

ヒロさんのパートナーを募集中!

唐津の将来を考える「唐津LIFE DESIGNミッション」では、唐津市の魅力とそこで暮らす魅力的な唐津男性を紹介し、将来のパートナー候補との出会い・交流をサポートしています。プロジェクトメンバーのヒロさんは、すでに将来の自分の人生を見据え、限定サイトにおいて、現在と未来のプロフィールを公開しています。ここでは、未来プロフィールの一部をご紹介いたします。

(未来プロフから)
3年後の「ヒロ」です。よろしくお願いします。

私は3年前に施設柑橘栽培を法人化させて、事業拡大をしたいと言っていたのですが、事業拡大のために英会話やプログラミングの勉強を始めて、コツコツと仕事の合間に継続して楽しくしています。自分は海外の人とも農業の事で情報の交換や、日常の会話をしたいと思っており、最初はぎこちなかった英会話も、今ではジョークも言えるようになってきました(笑)さらに自己研鑽を重ねて、海外視察でも通訳なしで話せるように頑張っています。

(3年後までには)プライベートでもご縁があり、素敵なパートナーがいて、結婚生活を過ごしています。ごく普通に1日を過ごすだけでも楽しくて、やる気と笑顔がこぼれます。普段は仕事で忙しくしている所もありますが、休日、パートナーと二人でいろんな所に、美味しいものを食べにドライブなど出かけ、リフレッシュしています。風景やバイクの写真の中に、パートナーが笑っている写真が増えました。海外視察にも一緒について来てもらっているので、仕事を頑張ろうという活力となり、支えてもらっていると感じています。

結婚前からジムに通っている事で、体重も減量して、身体の調子はすごく良いです。結婚前は独りで楽しんでいた外食も、夫婦一緒に美味しいものを食べたり、自分の手料理を振舞ったり、一緒に調理するのも楽しんでいます。

・・・いかがですか? ヒロさんの3年後、一緒に過ごしているのはあなたかもしれません! ぜひあなたもプロジェクトに参加して、ヒロさんと一緒に豊かな唐津ライフをイメージしてみませんか? 将来の人生に対する人生観や価値観をすり合わせる新しいスタイルの出会いが待っています。詳しくは、こちらのページをご覧ください。

担当アドバイザーからのひとこと

とてもエネルギッシュで明るいヒロさんは、現状に甘んじること無く、仕事もプライベートも常に発展させることを考え、毎日を楽しく過ごされています。周りから慕われている優しいお人柄も魅力的です。私たちライフデザイン・アドバイザーが、幸せな唐津ライフへ向けた出会いと交流を親身にサポートしています。(ライフデザイン・アドバイザー成村由加)